2018.03.19
Azure Batch Renderingの購入ガイド – Part 2!
ようこそ、Azure Batch Renderingの紹介シリーズの2つ目の記事へ!NS-RenderのTrevorです。
Part 1でバッチアカウントとストレージを作成しました。今回はマイクロソフトのOSSのMaya ABRプラグインを入れて、D15v2ノード2台でレンダリングジョブを投げる作業を紹介します。
始める前に、下記の条件を確認してください:
- Maya 2017の最新版(Update 5)
- 英語版がインストールされています。(プラグインの対応は英語版のみです)
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Step 1: Mayaプラグインのダウンロードとインストール
- リリースページを開き、最新バージョンをダウンロードします。
https://github.com/Azure/azure-batch-maya/releases - ダウンロードされたZIPファイルを好きな所に展開します。展開されたファイルは後で移行されたか削除された場合、プラグインは動かなくなりますので、十分注意しましょう。
- Maya 2017を起動し、プラグイン管理画面を開き(Windows → Settings/Preferences → Plug-in Manager)、展開されたファイルのフォルダでAzureBatch.py(azure_batch_maya\plug-inディレクトリの中)を開きます。
依存関係(Dependencies)のファイルもインストールするかどうかの確認画面は出ますが、「Yes」を選択します。それからインストール中の幾つかのコンソール画面が数秒出てきます。最後に「One or more dependencies have been successfully installed. Please restart Maya to complete installation.」というメッセージは表示されますので、Mayaを再起動します。 - Mayaの再起動の後、またプラグイン管理画面を開いて、AzureBatch.pyの「Load」、「Auto load」をチェック付けます。
- ロードの後、「AzureBatch」のシェルフは右側で現れます。そのシェルフを開いて、左側のアイコンをクリックするとプラグインは起動されます。
- それでは、レンダリングジョブを投げる準備が完了です!
- リリースページを開き、最新バージョンをダウンロードします。
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Step 2: 認証情報の確認
ABRプラグインを利用するため、認証情報をAzureのポータルから取り出さなければなりません。後で詳しい手順を書きますが、とりあえず必要な情報を一旦リストアップしましょう。
- 先ずは、バッチアカウント認証データが必要です。バッチのURL、アカウント名とアクセスキーは対象です。
- 次はストレージコンテナの認証情報です。ストレージのアカウント名とアクセスキーが対象です。
- 先ずは、バッチアカウント認証データが必要です。バッチのURL、アカウント名とアクセスキーは対象です。
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Step 3: プラグインの設定
- 「Config」のタブを開き、先の認証情報の記入フィールドが見れます。
- Azureのポータルを開いて、テストレンダリング用のバッチアカウントを開いて、「Keys」の画面を参考します:
- ポータルの「URL」データをプラグインの「Service」フィールドへコピーペーストします。
- ポータルの「Batch account」データをプラグインの「Batch Account」フィールドへコピーペーストします。
- ポータルの「Primary access key」データをプラグインの「Batch Key」フィールドへコピーペーストします。
- 次はバッチアカウントの「Storage account」画面を参考します:
- ポータルの「Storage account name」データをプラグインの「Storage Account」フィールドへコピーペーストします。
- ポータルの「Key1」データをプラグインの「Storage Key」フィールドへコピーペーストします。
- 「Authenticate」ボタンを押して、認証確認が成功してら、プラグインは自動的に「Submit」タブに切り替えます。
- ジョブを投げる準備が完了です!
- 「Config」のタブを開き、先の認証情報の記入フィールドが見れます。
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Step 4: レンダリングジョブを投げます!
- NS-Renderのウェブサイトをアクセスして、ダウンロードページを開きます:
https://ns-render.nextscape.net/download
「Maya + Arnold」のデータをダウンロードして、好きなディレクトリへ展開します。 - Mayaで「Set project」機能を使用し、展開されたフォルダのルートパスを設定します。\scenes\の「nozomi_maya_arnold.mb」のシーンファイルを開きます。
- Mayaのレンダリング設定画面を開いて、アウトプットファイルの種類(PNG,JPG等)を設定します。プラグインでレンダー結果のプレビューを確認したい場合、JPGかPNGかEXRを選択します。
- ABRのプラグインの「Assets」タブを開いて、ちゃんとテクスチャ8枚が緑の丸が付いているかどうかを確認します。黄色い三角が表示されている場合、下の「Add Files」ボタンをクリックして、そのファイルの存在ディレクトリを入れます。
- 「Env」のタブを開き、下記の設定を選択します:
- Use Image → Windows 2016
- Use VM Type → STANDARD_D15_v2
- Use licenses → ✔ Maya、✔ Arnold
- 「Submit」タブを開いて、下記の設定を入力します:
- Pools: “Auto provision a pool for this job”
- Dedicated VMs: 1
- Low-pri VMs: 1
- Job name: azure_batch_tutorial
- Output prefix: <Scene>
- Start frame: 1
- End frame: 2
- Frame step: 1
- Logging: 1 – Warnings + Info
- Watch this job – ✔
- 「Watch this job」の結果ファイルのダウンロード対象フォルダを設定します。
- 「Submit Job」を押して、プラグインの報告画面で「Continue」を押します。ジョブの投げる処理が終わったら、完了報告画面は表示されます。
- コンソール画面は現れます。この画面はジョブモニターという物です。レンダリングの進歩と完了されたレンダー結果ファイルの自動ダウンロードの機能が入っていますので、閉じないほうがいいです。
- ポータルでバッチアカウントの「Pools」画面を開いて、名前が「Maya_Auto_Pool__」で始めるプールを探します。プールIDのあたりにクリックしたら、プールの情報ページが開きます。
- ノードという仮想マシンは初期化ステージ(青い状態)を完了したら、緑になって、レンダリングが始まります。望みちゃんのシーンはそんなに重くではありませんので、レンダリングは数分しかかからないはずです。
- レンダリング全体が完了になったら、ノードはアイドル状態(グレイ)になります。ジョブモニターコンソール画面を確認したら、レンダー結果ファイルは既にダウンロードされた事が見れます。
- ジョブモニターの最後の行で下記のテキストは表示されます:
Job status: JobState.terminating
Job is no longer active. State: JobState.terminating
キーボードの「Enter」ボタンをおしたら、画面は閉じられます。 - レンダリングプールは自動的に停止されますので、Azureのポータル画面を閉じます。ジョブを投げた時に結果ファイルダウンロードパスのディレクトリを開いて、レンダ結果を確認します。画像のアウトプットだけではなくて、レンダリングのログファイルも「logs」フォルダーにダウンロードされます。
- NS-Renderのウェブサイトをアクセスして、ダウンロードページを開きます:
上記のコンテンツのビデオチュートリアル
お疲れ様でした!初めてAzure Batch RenderingのMayaのテストレンダリングを完成しました!次の記事で、3ds MaxのABRテストレンダリング方法のBatch Labsを紹介します。またね!
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